会員NO118番、宮崎支部の春杉です。
帰国して1週間たちましたが、いまだその影響かすっかりスローフード&ライフとなっています(^^ゞ。
中途半端なイタリア報告でしたので、最終報告させていただきます。
アグリトゥリズモの運営は、家族とその親類に限られ、また宿泊客に提供する料理の食材やワインなどは指定区域内で生産されたものに限るなどの条件(アグリトゥリズモ収入は減税)があります。環境に関わる条件は厳しく、建物の増改築や造園についても周囲の景観や歴史的な遺産の保全を第一に調査が行われ、行政の許可が下りないと出来ないのです。
だからこそ、イタリアならではの地方色豊かな風景や料理を楽しめて、「気軽に健康的な田舎の暮らしが体験できる」旅行スタイルとして定着し、人気があります。 まさに、スローフード&ライフ体験なのでした。
みなさん耳にされたことがある「スローフード」という概念はイタリアで生まれ、80年代イタリアに初めて「マクドナルド」が出店したことをきっかけに、大量生産、食品添加物、遺伝子組み換えなどが及ぼす食文化への影響に危機感が高まり発足。(その本部訪問日は、土曜日で関係者には会えませんでした)
スローフードの考え方は、ファーストフードに代表される画一的でめまぐるしい現代生活に、「スローフードな食卓」から革命を起こし、もっと生き生きとした人間らしい暮らし、社会を取り戻したいというもの。
大量生産され、世界のどこでもいつでも同じように消費されてしまうファーストフードとは異なり、環境や自然を尊重し、時間の価値を見出すことができる食は、人間の心に豊かさをもたらしてくれるものですよね。
そしてこのイタリアからのスローフード&ライフ、地元で栽培された食材(杉)をいかに地元で活用し、調理(デザイン)して豊かな時間(価値)をみ出すことができるかは、日本の農林業についても考えさせられるスギダラとも共通するところのあるテーマといえますね。
そういう意味でも5周年とスギダラ会員1.000人達成を記念して、雲杉さんから頼まれたおみやげ「スギタリア」を持ち帰られたら良かったのに・・・今回は1カ所に2〜3泊できびしいものがありました(>_<)。
次回に(いつだろう??)ぜひ賭けましょう(^^ゞ。